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新型コロナウイルス対応でリモートワークは加速するか

『食わず嫌いの原理』で解説

2020年3月7日

新型コロナウイルスが広がり始めたことを受けて、時差通勤やリモートワークを推奨する企業が増えています。

電通は、2月26日から汐留電通本社ビルに勤務する全従業員を対象にリモートワークを開始しました。

その他の企業も3月15日を目処にリモートワークを推奨しているところが多く、私の周りでも、「初めてのリモートワーク」に取り組んでいるという声を聞きます。

新型コロナウイルス対応でリモートワークは加速するでしょう。

そのメカニズムを、私が勝手に名づけた『食わず嫌いの原理』で解説してみたいと思います。

しいたけが嫌いな人がいたとします。

「自分は、しいたけなんて絶っっっ対食べられない」と思っています。

ある日、ポルトガル料理店で友人と食事をすることになりました。

そこでお通しで出てきた謎のペーストとパンが美味しく、食べる手が止まらない。

お店の人に、

「これは一体なんですか?」

と聞くと、

「しいたけのペーストですよ」

・・・・・・・・・・・?!!!

「私、しいたけ食べられるんじゃ…」と『考え』が変わるのです。

行動が変わることで、考え(認知)が変わることがある。

考え(認知)が変わることで行動が変わることは、すんなり理解してもらえるのだが、逆はなかなかイメージしてもらえないので、この「食わず嫌い」を例に解説することにしています。

これが、今回の「新型コロナウイルス対応でリモートワークが加速するか」の説明にもなります。

これまでは、

「リモートワークなんて絶対ムリ」

「うちの部署の仕事で出来るわけがない」

と思っていた人も、強制的にリモートワークをすることになります。

「あ、意外といけるんだ」

「うちの部署の仕事でも、ここの部分なら出来るんだ」

「通勤がないと疲れ方が違う」

「昼ににんにくのきいたパスタを食べても大丈夫」

などなど。

2回3回と重ねるうちに「リモートワークなんて絶対ムリ」という考えは和らいでいきます。

もちろん、うまくいかないところや困ることも出てくるでしょう。

そこは振り返り、運用をブラッシュアップしてゆく必要があります。

個人的には、リモートワークでは「発信しやすさ」が特に大事だと思っています。

そして、そのための心理的安全性の文化も。

この話はまた、別の機会に。